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香炉にはさすが口舌がない。しずかにとむらいの気持ち。



つばの大きさは下の白い横リブ(弦紋)のところまで。

これですっきり統一感が出る。楽譜なら上から見てA-B-A-C。そのAに相当。

また結構薄い。足3本で中空に浮き、更に軽快感をだす。

肩の張りはやや平らな感じで、横リブまで、大きく張り出す。

更に胴は大きく張り出し、どっしりとした風格を与える。

足は全体のモチーフが円で丸みがある中、すっきりとした三角で、嫌味、いやらしさがない。

上品なマット(つや消し)のゆう。際立つ白いリブ(ひだ)の横線と縦線。

後世、民間の竜泉で焼かれたのも、至極当然。南宋が滅び、宮中の秘があばかれたからでしょう。


グーグル検索で今日見る袴腰香炉

元型 唐 通常はいとく、永泰墓 出土品

盛唐の陶家 南宋の陶家 共に実力はあります。 

詳しくは名窯のすべてをご参照

法は方形。ボックス型。縦横同法。高宗好み。故にかなり、ひしゃげた香炉となる。

白く透いた縦リブが特徴。父徽宗帝好みの透いた汝。

リブの幅は苦官鬼ではじまり、更に官鬼で胴頂点となる。あとは静かに旺納福、進宝、喜事に終わる。

高さを書くと旺喜事で始まり旺天徳、害災至で胴のピークとなり、害の死絶病臨口舌、最後は丁の登科財旺及第福星で終わる。

この音楽のような法。あるときは和し、時に不協和し、なんとも形容しがたい。えもいわれぬ魅力は、ここにあるのか。

空気抜きの穴に害死絶。

足の空気抜きの穴。従来現中国の復古を嫌い非公開でした。もう公開しても良いでしょう。